にっちの日常

在韓主婦の気まぐれ日記です

12月はキムチの季節

 気づけばもう12月に入ってすっかり寒くなりましたね。秋がすんごく短かったような気がします。過ごしやすい季節はあっという間に過ぎ去っちゃいますね…。それでも今年の秋は何度か紅葉を見に行けてよかった。

 小さな遊園地があり、観覧車が風景に溶け込んでいて綺麗でした。週末だったので遊園地ではなにやらイベントをしていて子どもたちの行列が。貯水池の周りは遊歩道に囲まれていて散歩やランニングをする人たちがたくさんいました。

キムジャン
 さて韓国の冬といえば「キムジャン」の季節です。キムジャンとは11月~12月にかけて家族が集まり大量のキムチを漬ける文化のこと。韓国の冬は寒くて厳しいので昔の人たちが冬の間の食事に困らないように、長期保存ができるキムチを親戚総出で大量に作っていたんですね。作ったキムチは甕(カメ)に詰めて、土の下に埋めて保管していたようです。現代ではもちろん食べ物はいつでも手に入るし冷蔵庫もあるので困ることはありませんが、昔の文化がずっと受け継がれているんです。冬支度のひとつ、各家庭の大きなイベントですね。

 

 家族みんなで作って、出来立てキムチと茹でた豚肉(この組み合わせ本当に美味しいんです)を食べて、それぞれの家庭ごとにタッパーに入れて持ち帰る…というのが一般的だと思うんです。が、うちはというと、毎年お義母さんが1人でいつの間にか漬けてくれていて完成したら連絡が来て、取りに行かせていただくというパターンなのです。驚くのは漬ける白菜の量。なんと白菜20株をおひとりで、、!パワフルお義母さん。すさまじい体力の持ち主。頭があがりません。

 ちなみにもらって帰ってきた日、同じアパートに住むほかのご夫婦もキムチが入っているであろう大量のタッパーを抱えて帰宅していました。もちろん家庭ごとに味付けや作り方は微妙に違って、キムチはまさにおふくろの味。ちなみに釜山など気温が高い地域ではキムジャンの開始も少し遅く、塩分ももっと多くなるみたいです。

 

キムチ冷蔵庫
 韓国では一般的な冷蔵庫とは別にキムチに最適な温度を保ってくれるキムチ冷蔵庫が家電量販店にずらーっと並んでいます。キムチ冷蔵庫に保管しておけばキムチがさらに長期間おいしい状態で食べられるので、普通の冷蔵庫とキムチ専用冷蔵庫の2台持ちの家庭は多いんです。ちなみに義実家には冷蔵庫が3台も…!うちにはキムチ冷蔵庫はないので普通の冷蔵庫で保管しますが、キムチが酸っぱくなるのが早いような気がします。酸っぱくなったキムチはシンキムチと呼ばれ、好む人もいますが私はキムチチゲにして食べちゃいます。
 キムチは栄養たっぷり。ビタミンもたくさん摂れるので美肌効果も。たくさん食べて免疫力アップさせるぞ~~